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 4月9日から 火曜日5限目 教室:0313にて講義を開始します。

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 来たるべき超スマート社会である「Society5.0」では,性能の高いコンポーネントを組み合わせるだけでは良いシステムは作れません.良いシステムを作るには,求められる要求に対して,システム全体にとして最適なコンポーネントを選択してシステム構築する必要があります.
 本講義の目的は,モノのインターネットと言われているInternet of Things (IoT) システムの設計を通じて「求められる機能と性能を満足するよう,コンポーネントを選択して組み合わせる」という「システム思考」およびそれを人に説明するための「プレゼンテーション技法」を身につけることにあります.
 先ず,基本的な知識として「技術の整理方法」「多面的観点の重要性」を学びます.次に,IoT技術の歴史やIoTシステムの重要コンポーネントであるクラウド,無線通信技術,AIについて学びます.これらを学ぶことによって,IoT技術とはそもそもどういうものなのかを理解します.また,システム化に際して重要な要素であるリスク分析や、新しい事業を創出するための実践的なマネジメントシステムであるInnovation Management System(IMS)についても紹介する予定です.
その後「IoT技術を使って顧客課題を解決するためのシステム」を設計します.顧客課題は前述のIMSの考え方を取り入れながら検討します.システム設計は「顧客課題を元に多様なコンポーネントを多面的な観点から比較し,最適なものを選んで組み合わせる」という考えで実施します.システム内容は各設計ステージで受講者各自がプレゼンし,受講者全員で設計の妥当性を議論します.設計の妥当性をチェックする際には各自,設計指針を明らかにすることに留意してください.
実務経験について:担当教員はIoT黎明期からIoTシステムの研究開発、製品開発,通信標準化、事業開発に携わっている現役の研究者であり技術者です。